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小鳥さんのための手作りごはん 基本は3点
1.小鳥のごはんをちょい足しで 2.foraging 3. 目指せ50種類 1.小鳥のごはんをちょい足しで これまで、小鳥さんの食事は主に 植物のタネ 青菜 砂や貝殻やイカ甲 が有名な方たちでした。 この3つは、今でもはずことができないと言っても良いと思います。 ついこの間までは、ほぼこの3点だけで、小鳥は飼育されてきました。 でも今は副食として、さらに エッグフード おやつと呼ばれるなにか 生き餌(すいません気持ち悪いので私は使いません) 野菜や果物 肉 玉子 粟穂 など、さまざまなものを 選択してあげるようになりました。 たくさんのポップで可愛いパッケージの 輸入餌も普段使いで買うことができます。 小鳥にとって、ただおなかいっぱいになるまで食べて成長して かわいらしく鳴いて過ごす日々から、 今は、 楽しい! 美味しい! これは好きじゃないのに! これは何?はじめて食べるよ! そんな、毎日のキラキラがつまっていると、 小鳥は退屈するひまがありません。 それは小鳥にとってただ食事や栄養バリエーションの追加ではなく、 毎日の刺激となります。 特別に買わなくてもいい、毎日ちょっとだけ 自分の食べるサラダ用の野菜から、小鳥用にわけて作る。 それだけで出来るレシピを、すこしづつ紹介していきます。 ぜひ作ってみてくださいね。 2.foraging foraging という言葉をご存知でしょうか。 ふぉらじん と読みます。 採餌(さいじ)という意味になります。 forage(ふぉうらっじ) というのは 牧草などの飼料のことです。 foraging は牛やヤギが食べられる牧草を探して食べている様子や、 にわとりがミミズを掘り返して食べていたり、 人間がきのこやタケノコを山で摘み取ることなどを指しますが、 さいじ という言葉はあまりなじみがないですよね。 ちょっと採餌に出かけてくるわ というような言い回しはしませんが。 釣りをしたり、庭でハーブを摘んだりして、私たちのなかにも 余暇を採餌に使う方がいらっしゃいます。 でも、この ふぉらじん は、小鳥にとって、一番大事な作業です。 私たち人間は食事をするために働きますが、 小鳥たちは、 食事をすること=働くこと であります。 これは同じことのようで、少し違っていて、 私たちは仕事や生活のために、食事をして体力や気力を養うのですが、 小鳥たちは食べることそのものが、生活となっています。 彼らにとって、食事は人生で一番大切な仕事なのです。 その行動が彼らの日々の活力になるはずなのに、 籠に餌がいつも満タンに設置され、探す必要もない、頑張って割る必要もない、 嘴でいろいろ選びたくても、選択肢が少なくてできない そんな毎日では、彼らはただただ退屈してしまいます。 飼い主が、長生きさせるために健康に良いフードをチョイスして揃えるだけでは、 鳥たちはただ太り、ただ食べ続け、 そのことが朝起きる意味ではなくなってしまいます。 小鳥たちは自分たちで探して食べ物を見つけたいのです。 それを苦労して割って、食べたいから殻付きの種が好きなのです。 ペレットは色とりどりです。ベージュのほうが体によさそうに見えます。 でも色のないものよりは精神的には少々楽しいでしょう。 鳥たちは水にひたして好みの柔らかさにして食べます。 すこしでも楽しく食べようとします。 それは「食べにくそう」に見えるかもしれません。 でも、その「食べにくそう」な試練の連続が、小鳥には必要なのです。 ですから、毎日は難しくても、ケージの中の鳥たちには、 もっと苦労して、もっと時間をかけて、 がんばるとおいしいものが食べられる この当たり前のようでとても難しい活動を、 人間が促してあげなければいけません。 本当は飛んで探したいのです。でも、部屋に餌をばらばら撒いたり そんなワイルドな飼い方は、だれもができるわけではありません。 ですから、山のように盛ってみたり、エサ入れの上にカットした新聞紙をのせて、隠してみたり、 崩すのが楽しそうな見た目、探さないと見つからない難解さ。 そんな食事をたまに少しだけひねって出してみてあげてください。 きっと朝の時間をいっぱい使って、 その食事との格闘に夢中で取り組むことでしょう。 毎日楽しく、充実した食事タイムが過ごせたら、 満足してお昼寝をしてみせてくれます。 その顔はただカゴのなかで退屈だから眠るのではなく、 お仕事を やりきったという充実感に満ちているのがわかります。 そんな食事を彩るような、楽しいレシピをご紹介していきます。 3.目指せ50種類 どこのメーカーの餌を使っていますか?と、よく質問をいただきます。 新商品が出るたび、試していくので、 過去、きっと日本で市販されうる、ほとんどの餌を使用したと思いますが、 私は「ここのメーカーさんのこの餌に決めてます!」みたいなのは 無駄じゃないかと思うようになりました。 青米が入っていないシードミックスや、やたらコーンが多いシードミックス、 食べる子もいれば、食べない子もいます。 目指しているのは、 とにかく毎日50種類の食品を用意すること これは容易ではありませんが、目指していると、 毎日すこしだけバリエーションが増えていきます。 たとえば、市販のミックス餌だけで 1.キビ 2.アワ 3.ヒエ 4.麻の実 5.ヒマワリ 6.カナリアシード 7.サフラワー 8.赤アワ 9.赤キビ 10.トウモロコシ 11.大麦 12.大根の種 13.玄米ポップ 14.トウモロコシ 15.青米 16.黒ヒマワリ 17.ムキオーツ 18.オリゴ糖 19.バードグリーン 20.ボレー粉 21.エン麦 22.ソバの実 23.ニガーシード 24.アーモンド 25.パイン 26.パンプキンシード 27.レーズン 28.乾燥りんご 29.乾燥小松菜 30.卵黄ペレット 31.カルシウムペレット などが入っています。 さらに副食として 32.粟穂 33.エッグフード 34.ミネラル砂 などが常備されているとします。 そうすると、残りの16種類を、 乾燥ハーブや、青菜や、ちょっとした生料理で補えば50品目が完成します。 35.小松菜 35.豆苗 36.くるみ 37.ピーナッツ 38.キャベツ 39.冷凍ベリー 40.カモミール 41.ヤロウ のサラダや、 42.バナナ 43.林檎 44.グリーンピース のデザート、 そして、 45.赤いペレット 46.緑のペレット 47.黄色のペレット 48.炭入りのペレット 48.乾燥唐辛子 49.ビーポーレン 50.シリアル これで50種類! このようなかんじで、ミックスナッツやミックスベジタブルをちょっと足すだけで
すぐに50品目は到達できます。顆粒のグリーンなどはにんじんや小松菜が足されているので、 それをひとつづカウントしてもいい。 市販のミックスシードは、混ぜればそれだけ品目が増えます。 すべてをひとつの会社のひとつの食品がカバーしているなどということはありません。 鳥たちはそれぞれ好みも必要な栄養も違ってきます。 日本は旬の野菜やフルーツがたくさんありますから、 それらを組み合わせて、毎日これくらいのものを 意識してあげると、飽きない食事ができあがるでしょう。 |
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